第57回全日本剣道選手権大会特設サイトで「大会のみどころ」を掲載しました。
携帯電話からご覧になる方のためにこのブログにも再掲載しておきます。
組み合わせを見て 【正代 師に次ぐ連覇達成なるか】
昨年決勝で約20分間の死闘の末、見事面技で栄冠を手中に収めた正代、あれから1年の時を迎える。今年は第14回世界剣道選手権大会(14WKC)の先鋒として活躍し、心技ともに充実している。本大会未踏の連覇を達成した恩師宮崎正裕に続くことが出来るのか。
また、それを阻止しようと立ち塞がる有望選手達の布陣に、今大会も目が離せない。
出場選手の内訳は、64名中警察官が55名と圧倒的に多く、教職員4名、会社員2名、公務員・刑務官・医師がそれぞれ1名ずつである。その中で初出場者は26名と約4割を占め、新たな旋風が巻き起こるのか。年齢構成は43歳が最年長で、23歳が最年少、平均年齢は30.4歳である。ちなみに40歳代での出場は、第50回大会以来7年ぶりとなる。
第1ブロックは、一昨年の覇者で14WKC個人優勝、また団体の大将を務め、日本優勝の立役者となった寺本が位置する。順調にいけば、二回戦で昨年二位、14WKC選手でもあった若生と対戦する。その勝者に挑むのが、ブロック下から濱田・小磯・権瓶か、それとも初陣で頭角を現す選手が生まれるのか。
第2ブロックは、上に最年長の染谷が配されている。また14WKC組の中野・内村が虎視眈々と上位を狙う中、ベテランと若手実力者の対戦が注目される。ブロック下には経験豊富で、しかも昨年8強入りした谷岡・米屋が鎬を削る。それを迎えるのは14WKC副将で今年の警察選手権優勝者の高鍋が、初の賜杯に狙いを定める。
第3ブロックは、昨年の覇者・正代が、盤石の態勢で連覇達成の意気込みも顕わに挑戦を受ける。その中で初戦の大石がどんな挑みかたを見せるのか。ブロック下は、岡―山下、藤沢―高橋の勝者が4強争いに駒を進める公算が大。
第4ブロックは、上に原田・本多・松本(誠)といった経験豊富な剣士が揃う。また、ブロック下は、14WKC選手の古澤、それに松村、そのほか遠藤―高坂の勝者が有力とみられる。
(文中敬称略)
総務・広報編集小委員会
委員 國吉 奉成